Manufacture

Blowing

吹きガラス

「吹きガラス」とは、
およそ1200℃の熔けたガラスを吹き竿の先端に巻き付け、
回し続けることでバランスをとり、膨らましながら成形する技法。
もちろん、1000℃を超えるガラスは手で触れることはできませんし、
柔らかいガラスのコントロールは難しく、長年の訓練が必要です。

困難を極めるガラス加工ですが、吹きガラスの技法でどのように
一つのコップをつくりあげるのかご紹介します。

【工程】
1.下玉づくり
吹き竿の先端にガラスを巻き取って空気を吹き込み、ピンポン玉くらいの小さな球をつくり、冷やして固めます。
2.上だねをまく
冷えて固まった下玉を芯にして、もう一度熔けているガラスを巻き取ります。
3.成形
鉄リンや紙リンといった道具を使い、形を整えます。
4.焼成
完全に冷えて固まる前に、炉で温めながら焼きます(焼き戻し)。
5.吹き込み
柔らかくなったガラスに、バランスをとりながら空気を入れて膨らましていき、サイズを決めます。
6.くくり
吹き竿とコップ本体を切り離すための境目をつくります。
7.焼成・成形
焼き込んだあと、柔らかいうちに吹き竿を振り回して伸ばし、底を板でつぶして平らにします。
8.切り離し(ポンテ)
細い無垢棒(むくぼう)の先に小さくガラスを巻き取り、成形したものを「ポンテ」と呼びます。それを底の真ん中に据え、くくりに水を付けてヒビを入れます。ヒビが入った直後に吹き竿を「コンっ!」と叩くと、吹き竿からコップ本体を外すことができます。
9.焼成・開き
切り離すと小さな穴が開いています。その穴を焼成したあと、道具を使いながら広げればコップの完成です!

Glass Fusing

ガラスフュージング

「ガラスフュージング」は、
板ガラスなどをカットして並べたり重ねたりしたものを、
電気炉で熔かしてくっつける技法です。

ここでは小皿ができるまでをご紹介いたします。

【工程】
1.デザイン
どんなデザインにするか、ラフ画(下絵)を描きます。
2.カット
まず、ラフ画に合わせて必要な量の色ガラスをカット。その際に「ガラスカッター」と呼ばれる専用のカッターで板ガラスに線を入れます。そして、特殊なプラスチックでできたペンチのような道具で板ガラスを挟み、力を加えるときれいに割れます。
3.並べる
カットした板ガラスを、一枚の板ガラスの上に並べていきます。
4.焼成
電気炉に入れ、およそ780℃で焼きます。するとガラス同士が熔けてくっついていきます。
5.スランピング
素焼きの型や石膏型の上に、4で焼成してできた板ガラスを乗せて650℃くらいまで温度を上げると、熔けたガラスが重力によって型へと落ちていきます。その後、徐冷(徐々に冷ます)します。
6.加工
「バリ」と呼ばれるトゲトゲした部分などを削り、きれいにします。また、表面をヤスリや専用の機械で磨き、きれいにしたら完成です!

Culture School

体験教室

「吹きガラス教室」と「ガラスフュージング教室」、
ガラスを通して美術に触れて学ぶ「子どもガラス教室」を開設予定です。

※講師は中高美術・工芸教員免許を取得しています。

吹きガラス教室 初心者コース(90分)
使い勝手が良いタンブラーを一人でつくれるようになりましょう!(全10回の座学を予定)
準備中
吹きガラス教室 中級者コース(90分)
ボウルや台付きなど、難しい形の作品をつくれるようになりましょう!(全10回の座学を予定)
準備中
ガラスフュージング教室
ガラスのかけらを並べ、くっつけて熔かすことでアクセサリーや小皿がつくれる教室です。回数を重ねることで作品づくりの工程をより深く理解でき、ご自身のアイデアにも反映しやすくなります。
準備中
子どもガラス教室
週一回ペースで、一ヶ月かけながら一つの作品をつくります。ガラスのさまざまな技法が楽しめるほか、デザイン画やディスカッションを行いながら、子どもたちのデザイン力・描画力・色彩感を養い、美術的思考力を伸ばすのが目的です。
準備中
※ただいま準備中です。
※チケット制になります。ご都合の良いときにお越しください(月2~3回程度)。
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